【2026年版】防災の日にパパ・ママがやるべきこと

防災情報
この記事は約6分で読めます。

9月1日が近づくと、ニュースやスーパーの特設コーナーで「防災の日」という言葉を目にして、なんとなく「うちも何かしなきゃな」と思う。でも実際は、去年買った防災グッズがどこにしまってあるかも思い出せない。子どもが小さいうちは、ミルクの時間、寝かしつけ、保育園の準備で一日が終わってしまって、防災のことをゆっくり考える余裕なんてない――。そんな方、多いのではないでしょうか。

私自身も、去年の防災の日に「そういえば」と非常食の箱を引っ張り出してみたら、賞味期限が半年前に切れていて愕然としたことがあります。おまけに、当時0歳だった娘用に入れておいたはずの粉ミルクは、成長してもう飲まなくなったサイズのまま。子どもが生まれてからというもの、「備えなきゃ」という気持ちはずっとあっても、実際に手を動かして中身を確認するところまでたどり着けていなかったんですよね。子どもの成長はとっても早いです。

きっとこれを読んでいるあなたも、心のどこかで「うちの備えは大丈夫かな」という漠然とした不安を抱えているはずです。その不安は、決して大げさなものではありません。

「備えているつもり」が一番危ない。防災の日は、それに気づくための日です。
この記事を読んで、一緒に防災点検を行いましょう!

防災というと、非常持ち出し袋を一式そろえたら終わり、と思われがちです。でも本質はそこではありません。子どもは日々成長し、必要なものはどんどん変わっていきます。生まれたばかりの頃はおむつと粉ミルクが最優先だったのに、1歳を過ぎれば幼児食やお気に入りのおもちゃ、3歳を過ぎれば動きやすい靴や、災害時にパニックにならないための子ども向けの説明の仕方まで、必要な備えの中身はまるで違ってきます。去年そろえた備えが、今年もそのまま使えるとは限らないのです。

さらに言えば、モノをそろえること以上に大切なのが、「いざという時に家族がどう動くか」を家族全員が共有できているかどうかです。防災グッズがどれだけ立派でも、パパが仕事で遠方にいるとき、ママが子どもと公園にいるとき、それぞれがどこに逃げて、どこで落ち合うのかが決まっていなければ、災害時にいちばん怖いのは「家族の安否がわからないこと」なのです。

防災の日は、モノの点検日だけではなく、家族の約束を毎年更新する日でもあります。

原因1:備蓄品の入れ替えを忘れる

非常食や飲料水、乾電池、子ども用のおむつやミルクには、それぞれ期限やサイズの変化があります。一度そろえると安心してしまい、1年後、2年後に見直す習慣がないまま、期限切れやサイズアウトになっているご家庭がとても多いです。私のように、いざ開けてみて愕然とする前に、定期的な点検が必要です。

原因2:家族で避難場所や連絡方法を話し合ったことがない

「たぶん近くの小学校が避難所だろう」というくらいの認識で、実際に避難経路をベビーカーや子どもの足で歩いてみたり、離れた場所にいるときの連絡手段(災害用伝言ダイヤル171や各種SNSの安否確認機能など)を確認したことがない家庭がほとんどです。いざという時、子どもを保育園や学校に預けている時間帯に災害が起きたらどうするか、具体的にイメージできているでしょうか。

原因3:地域の訓練やハザードマップを「他人事」だと思っている

自治体の防災訓練やハザードマップは配布されていても、「うちの地域は大丈夫だろう」「訓練は大人だけのものだろう」と目を通さないまま、引き出しの奥にしまわれていることが少なくありません。実際には、地域のつながりこそが、乳幼児連れの家庭にとって災害時の大きな支えになります。

大切なのは、完璧な備えを一気に整えることではなく、「毎年9月1日に見直す」という仕組みを作ることです。

まず備蓄は、水は1人1日3リットルを目安に3日分、非常食も同じく3日分を用意します。子どもがいる家庭では、これに加えて普段使っているサイズのおむつ、アレルギー対応も含めた食べ慣れた幼児食、常備薬、母子健康手帳や健康保険証のコピーも忘れずに。
難しく考えず、普段食べているレトルトや缶詰、いつも使っているおむつを少し多めに買い、使ったら買い足す「ローリングストック法」にすると、無理なく続けられます。ルールは「2個多く買う」「古いものを手前に」「置き場所は1か所にまとめる」の3つだけで十分です。

□ 水:1人1日3リットルを目安に3日分を備蓄
  ( 計算式: 9リットル × 家族●人 =【  】リットル )
□ 非常食:同じく3日分を備蓄
  ( 計算式: 9食分 × 家族●人 =【  】食分 )
□ 普段使っているサイズのおむつ
□ アレルギー対応も含めた、食べ慣れた幼児食
  (子ども向けレトルトカレーや日持ちするいつものおやつなど)
□ 常備薬
□ 母子健康手帳のコピー
□ 健康保険証のコピー

ローリングストックについてはこちらの記事をチェック👇

子どもが食べる非常食の選び方とローリングストック
非常食を子どもが食べてくれない…そんな悩みを解決!アレルギー対応・好き嫌い対策・ローリングストック法で無理なく備える実践ガイド。



次に家族会議です。特別な場を設けなくても、夕食のときに「もし今、地震が来たらどこに集まる?」と子どもも交えて聞いてみるだけでいいのです。避難場所、集合場所、171の使い方を家族全員が言えるようにしておきましょう。子どもには「地震が来たら、まず机の下に隠れようね」といった短い合言葉で伝えるのも効果的です。

そして地域とのつながりも軽視できません。自治体が配布しているハザードマップを一度家族で眺めてみる、近所の防災訓練に子どもと一緒に顔を出してみる。それだけで、いざという時に頼れるご近所さんの顔が見えてきます。乳幼児連れで避難所に行くときの不安も、事前に地域の人とつながっていることで大きく和らぎます。

詳しくはこちらの記事で解説しています👇

ハザードマップで子どもを守る!家族の避難計画の立て方
梅雨・台風シーズン前に必ず確認したいハザードマップ。子育て家庭が知るべき正しい見方と、今日から始められる家族の避難計画の立て方を分かりやすく解説します。

最後にデジタル面の備えも忘れずに。スマホの緊急速報の設定を確認し、モバイルバッテリーを常備し、保険証や母子手帳、子どもの写真といった重要書類は撮影してクラウドに保存しておくと、いざという時に安心です。

完璧を目指さなくていい。「今年もやった」の積み重ねが、家族を守ります。

  1. 非常食・飲料水・おむつなど子ども用品の期限とサイズをチェックし、ローリングストックを始める
  2. 家族で「地震が来たらどこに集まるか」を子どもも交えて話し合う
  3. 災害用伝言ダイヤル(171)の使い方を家族で確認する
  4. 地域のハザードマップを開き、ベビーカーや子どもの足で避難経路を実際に歩いてみる
  5. スマホの緊急速報設定とモバイルバッテリー、重要書類の写真保存を確認する
  6. カレンダーやスマホのリマインダーに「来年の9月1日」を登録し、点検を仕組み化する

一つひとつは小さなことですが、6つ全部を一気にやろうとすると、結局後回しになってしまいます。まずは今日、この中の1つだけでもいいので手をつけてみてください。「ちゃんとできた」という感覚が、来年また見直そうという気持ちにつながります。

防災の日にやるべきことは、特別なことではありません。備蓄の入れ替え、家族での話し合い、地域とのつながり、デジタルの備え。どれも今日の数十分でできることばかりです。

私たち親にできる一番の防災は、完璧な準備をすることではなく、「毎年、家族で見直す習慣」を子どもに見せ続けることなのかもしれません。子どもは、親が真剣に備える姿を見て、自分自身も災害を「他人事」ではなく「自分ごと」として捉えられるようになっていきます。
9月1日を、その第一歩にしてみませんか?


参考情報

✅さらに防災情報をチェックする👇